キュレーションのあるべき姿

キュレーションサイトの課題

キュレーションと言う言葉が悪意を持って解釈されるようになって久しい。本来のキュレーション(キュレーター)と言うのは博物館の学芸員であり、欧米ではライブラリアン(図書館の司書)と共に社会的にも尊敬される職業。

 本来の(博物館における)キュレーターの役割は、クリエーターやアーティストの作品とそれを求めるオーディエンスとのマッチングであり、そこで得られた利益はリース料や購買、そして未来のクリエーターのパトロネージという形で確実に制作者に還元される。

しかしメディア業界でいうキュレーションというのは、一次コンテンツメディアの記事を流用し、そこで発生するトラフィックを広告としてマネタイズする事業が大半であり、コンテンツの質への責任も持たないケースが殆ど。

トラフィックを記事の発行元に送るという意味ではメディアに貢献しているのかもしれないが、そもそもキュレーションメディアサイトで広告収入を得るのであれば、売り物であるコンテンツは正当な価格で仕入れをし、それに対するマージンを利益の源泉とするのが筋。

一般的な書籍で考えた場合は、出版社がから流通への卸価格は70%と言われているので、仮に流通(販売会社や書店)が1000万円の売上を上げた場合に700万円が版元に残る前提。そして出版社はその中から制作原価や宣伝費のコストを捻出する構造。このコストスキームはオンラインメディアでも同じで、原価や宣伝費は出版社が負担している。しかしオンラインでは卸売価格のみが下落しているのが現状。

イベントグローブはキュレーターとしてコンテンツホルダーに貢献します

自社利益のためにトラフィックを稼ぐキュレーションサービスは兎角記事タイトルが煽り気味になり、それがコンテンツとしての質の低下に結びついています。

イベントグローブの役割は:

  1. 純粋なメディア(=媒体)として、ユーザーに役立つ情報を提供すること
  2. コンテンツホルダーの利益に貢献すること

それがイベントグローブの信念です。イベントグローブはプラットフォームメディア(媒体)として、情報を必要とするオーディエンスをコンテンツホルダーであるイベントオーガナイザーのサイトに送客します。

言葉遊びによって失われてしまったキュレーションの本当の意味を取り戻すことがイベントグローブの使命でもあります。