イベントグローブでは会員向けに、主要な海外イベントの公式レポートサマリーを日本語で提供しています。主催者が提供する公式レポートの対訳としてご利用ください。二次利用しやすいよう、出来る限りテキストベースでシンプルにまとめていますので、社内の出張申請やレポート等にお役立てください。


SXSW 2019:

日程:2019年3月8日〜17日
会場:テキサス州オースティンコンベンションセンター他

2020年の開催概要はこちらへ!


イベントサマリー

総来場者数:417,400名
参加国/地域数:106地域
参加メディア:4,331名
カンファレンス参加者数:73,716名
総セッション数:2,128
カンファレンススピーカー数:4,799名
展示会参加者数:70,000名(4日間)
展示面積:181,400平方フィート(約16,900平米)
参加国/地域数:25地域
オフィシャルパーティー/特別イベント:351


概要

SXSWは、1987年からテキサス州オースティンで開催されている。当初は音楽祭として始まり、その後フィルムやインタラクティブが追加された。現在はSXSW Conference & Festivals、SXSW EDU(教育)、SXSW Gamingから構成される。
TwitterやFoursquare、Airbnbを世に送り込んだイベントとしてインタラクティブの祭典として大きな盛り上がりを見せ世界各国から20万人を超える人々が訪れている。日本からもソニーやパナソニックが出展しており、2019年はThe New JAPAN Islandと銘打ったジャパンパビリオンが開設されるなど、日本からも1500人以上が参加している。また、SXSWの開催前週には、教育分野におけるイノベーションにフォーカスしたSXSW EDUが開催され、教育と学習の未来を見据えたコラボレーション、創造性、そしてエンゲージメントを求めて、国内外からイノベーティブな教育関係者がオースティンに集結します。

※以下は登録メンバー向けとなりますので、ぜひ会員登録(無料)をお願いいたします。


SXSW Festivals: Music

SXSWの会期中に開催される音楽フェスティバル。インタラクティブ、フィルム、ミュージック、ゲームフェスティバルのパスで参加が可能。
参加者数:232,258名

<ミュージック・フェスティバル>
オフィシャルミュージックショーケース: 159,258名(7日間合計)
SXSWへの出演応募するアーティスト数:  7,712組 
パフォーマンス数:1,964名
海外アーティスト:612組
参加国数:62ヶ国 ステージ数:94ステージ

SXSW Festivals: Film & Comedy

オースティンコンベンションセンターを中心に9日間に渡り開催。
参加者数:73,000名(9日間の合計)

<フィルム・フェスティバル>
フィルム上映応募数:8,495本
上映数:425本
フィーチャー上映数:133本
ショートフィルム上映数:131本
ワールドプレミア上映:155本
北米プレミア上映:14本
米国プレミア上映:8本
VRプロジェクト上映:14,055本
参加国数:45ヶ国

<コメディ・フェスティバル>
コメディ・ショーケース:35本
参加コメディアン:57本

SXSW Gaming

3月15日から17日まで開催。
参加者数:50,000名
スピーカー数:157名
セッション数:80本
メディア・プレス参加数:201社
展示面積:96,740平方フィート(約9,000平米)
参加国数:13ヶ国

SXSW EDU

3月4日から7日まで開催。
参加者数:12,927名
カンファレンス参加者:8,274名
一般参加者数(セッション以外):4,653名
スピーカー:1,202名
総セッション数:492セッション
参加国数:41ヶ国
メディア・プレス参加数:171社
展示会場面積:79,525平方フィート(約7,390平米)
展示会参加者数:9,800名
出展企業数:161社
出展国数:11ヶ国


参加者プロファイル

性別

男性 50%
女性 49%
その他 1%

配偶者の有無

既婚 52%
未婚 46%
その他 2%

年齢
 ⇒ ボリュームゾーンは26歳から44歳

21歳未満 2%
21〜25歳 10%
26〜34歳 34%
35〜44歳 28%
45〜54歳 18%
55〜64歳 7%
65歳以上 1%

17歳以下の同居する子供の人数
 ⇒ 子供のいない家庭が7割を占める

無し 71%
一人 12%
二人 13%
三人 3%
三人以上 1%

教育

学士 46%
修士以上 40%
高等学校 2%
大学未卒 8%
短期大学士 3%
その他 1%

世帯収入

25,000ドル未満 7%
25,000〜49,999ドル 8%
50,000〜74,999ドル 11%
75,000〜99,999ドル 12%
100,000〜149,999ドル 23%
150,000ドル以上 39%

住環境

持ち家 52%
賃貸 46%
その他 2%

就業状況

会社員 72%
自営・フリーランス 16%
学生 7%
短期大学士 3%
未就業 2%

雇用主・従業員数

大企業(500名以上) 40%
中規模企業(250〜500名) 9%
小規模企業(50〜250名) 17%
自営・中小企業オーナー(50名以下) 34%

スタートアップ
 ⇒ 参加者の19%が自社をスタートアップと定義

事業形態

一般企業(利益団体) 69%
公的機関 11%
非営利 11%
教育関連 5%
Bコーポレーション* 4%

*Bコーポレーションは、米国ペンシルバニア州に本拠を置く非営利団体のB Labが運営している認証制度で、環境、社会に配慮した事業活動を行っており、アカウンタビリティや透明性などB Labの掲げる基準を満たした企業に対して与えられる民間認証です。

職責トップ5

コミュニケーション/PR 9%
ビジネス開発 10%
セールス/マーケティング 16%
クリエイティブ/開発 22%
マネージメント 22%

職場における決済額

1,000ドル以下 13%
1,000〜9,999ドル 19%
10,000〜49,999ドル 14%
50,000〜99,999ドル 6%
100,000ドル以上 26%
無し 22%

決済に関わる立場

少数の決済に関わる 20%
全社の最終決済者 22%
所属部門の決済にのみ関わる 6%
多くの決済に関わる 25%
特になし 8%

ソーシャルメディアの利用状況

Instagram 77%
YouTube 60%
Snapchat 18%
Facebook 76%
Twitter 54%
Reddit 18%
LinkedIn 67%
Pinterest 18%
Tumblr 4%

SXSWへの参加目的

新たなビジネス機会の模索 59%
既存顧客とのネットワーク 42%
仕事探し 15%
投資家探し 10%
新製品・サービスのローンチ 8%
採用 7%
投資機会の模索 5%
その他 6%

参加業種トップ20

参加業種トップ20
マーケティング・広告、フィルム・テレビ、音楽、コンピュータテクノロジー、プレス・メディア、教育、ヘルス・ウェルネス、金融、デザイン、コンピュータサービス、非営利、政府機関、コンシューマ製品、デジタルエンターテイメント、Web・インターネットサービス、イベントサービス、食品・飲料、アパレル・ファッション、VC/プライベートエクイティ、ゲーム

参加の役職トップ15

参加業種トップ20
ディレクター、マネージャー、スタッフ、ファウンダー、Cレベル、リード、学生、オーナー、シニアレベル、プロデューサー、ジェネラルマネージャー・ヘッド、パートナー、プレジデント、教員・教授、スーパーバイザー

居住地(米国内)

パシフィック:
ワシントン、オレゴン、カリフォルニア、ハワイ
17%
西北中部:
ミネソタ、アイオワ、ミズーリ、ノースダコタ、サウスダコタ、ネブラスカ、カンザス
1%
ロッキー山脈:
モンタナ、アイダホ、ワイオミング、コロラド、ニューメキシコ、アリゾナ、ユタ、ネバダ
2%
西南中部:
アーカンソー、ルイジアナ、オクラホマ、テキサス
25%
東北中部:
オハイオ、インディアナ、イリノイ、ミシガン、ウィスコンシン
5%
東南中部:
ケンタッキー、テネシー、アラバマ、ミシシッピ
1%
ニューイングランド:
メイン、ニューハンプシャー、バーモント、マサチューセッツ、ロードアイランド、コネチカット
2%
大西洋岸中部:
ニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルバニア
13%
大西洋岸南部:
デラウェア、メリーランド、ワシントン特別区、バージニア、ウェストバージニア、ノースカロライナ、サウスカロライナ、ジョージア、フロリダ
8%

居住地(海外)
 ⇒ 25%の参加者が105ヶ国から参加

参加者の多い主要20ヶ国
カナダ、メキシコ、ブラジル、日本、韓国、中国、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、デンマーク、イギリス、オランダ、ポーランド、ドイツ、ベルギー、スペイン、フランス、スイス

プログラムについて

SXSWでは、インタラクティブ、ミュージック、フィルム、コンバージェンスなど、広い範囲のコンテンツを提供しています。

2019年のプログラム動向
SXSWの多くのセッションはそれぞれコミュニティによってテーマが選ばれていくので全体を通してのテーマは設定されていませんが、その時々の傾向は現れます。翌年に大統領選挙を控えた2019年は従来より政治的なメッセージ多かったのも特徴です。 

主催事務局が分析した2019年のトレンド:
https://www.sxsw.com/conference/2019-sxsw-programming-trends/

・ブロックチェーンが作るWEB3.0のエコシステム
・デジタル時代における不確実性に打ち勝つ
・ニッチを超えたドキュメンタリー/ホラージャンルの台頭
・交通・輸送分野に起きる進化
・進化するカンナビスビジネス
・未来の仕事と働き方のデザイン
・音楽産業とブロックチェーンの未来
・急激な成長を続けるサブスクリプションサービス
・ 音楽キュレーションにおけるヒューマンタッチの重要性
・ XR(VR/AR/MR/SR)の今

2019年 Interactive(インタラクティブ)の基調講演より

アレクサンドリア・オカシオ=コルテス(アメリカ合衆国 下院議員)
“私は今日の政府の置かれた状況を救済できないことはないと思います。もしそうなら、 私は議員になっていないでしょう。”
https://www.sxsw.com/news/2019/alexandria-ocasio-cortez-at-sxsw-2019-video/
アメリカ合衆国の政治家、活動家。 ニューヨーク市ブロンクス区出身で、ブロンクス生まれの父親とプエルトリコ出身の母親を両親に持つ。労働者階級の家庭で育ち、ボストン大学に進学して経済と国際関係を学んだ。
10/26に開催されたデジタル通貨Libraに関する公聴会において、証人である米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOを厳しく問い詰めるなど、史上最年少の女性下院議員として注目を集める。
2019年のSXSW基調講演では、アイデンティティ、人種/階級格差、およびこれらの要因が今後数年間でどのように変化しているかについてのディスカッションを展開。 彼女の推進する理想と人間中心の政治について話し合いながら、政治的スペクトルをどのように活気づけ続けているかを掘り下げています。オカシオ=コルテスは、社会の発展を投資と見なし、恐怖よりも勇気を選ぶことの重要性についても触れています。

Joseph Lubin ジョセフ・ルビン(ConsenSys創設者)
”一度このテクノロジーを見たのであれば、その強大さに気づき、それを見逃すことはできない。それは人々に新たな考え方を植え付け、それを自ら活用しないことは失敗であると。”

ジョセフ・ルビンは、次世代の分散型ウェブであるイーサリアム向けのアプリケーションとユーティリティを開発するブロックチェーン制作スタジオであるConsenSysの創設者です。ジョセフはプリンストン大学で電気工学とコンピューターサイエンスの学位を優等で卒業し、Robotics Labの研究スタッフとして従事、その後民間の研究機関であるVision Applications、Inc.で自律モバイルロボット工学、マシンビジョン、及びアーティフィシャルニューラルネットワークの分野に取り組む。その後、ジョセフはジャマイカのキングストンに移り、音楽業界で一連のプロジェクトに取り組みました。ジョセフは音楽プロジェクトの2年後、 イーサリアムプロジェクトを共同設立し、2014年1月からイーサリアム(近年はConsenSys)の開発に取り組んでいます。

2019年 Convergence(コンバージェンス)の基調講演より

John Boehner (Acreage Holdings取締役)
“アメリカ人は明確にカンナビスに対する考え方を変容させている。同時にそれを取り巻く産業界にも大きな変化と成長が訪れている”

John Boehnerは、1990年に米国下院議員としてオハイオ州第8選挙区より選任された。 1995年から1998年までは下院共和党議長、2001年から2006年下院委員会(教育・労働担当)、2006年下院・院内総務、2007年〜2010年下院少数党院内総務を歴任し、現在はニューヨーク州のAcreage Holdings の取締役。Acreageは米国最大の統合型カンナビスオペレーターである。本セッションでは、Acreage HoldingsのCEOであるKevin Murphyとともに、米国に新たに生まれた4.5兆円産業の展望についてディスカッションしています。


2020年に予定されていたプログラムトラック
SXSWでは、各テーマにフォーカスしたコミュニティが時流に沿ったカンファレンストラックを企画します。各業界から集まる3,000件を超える応募から厳選された参加者の役に立つスピーカーのみが公式セッションへの登壇が可能となります。

Interactive Track
Advertising & Brand Experience:広告とブランドエクスペリエンス
Design:デザイン
Fantastic Future:ファンタスティックな未来
Health & Medtech:健康とメドテック
Space:宇宙
Startups:スタートアップ
Tech Industry & Enterprise:テクノロジー産業とエンタープライズ
Work Place:ワークプレイス

Convergence Track
Cannabusiness:カンナビスビジネス
Climate & Social Action:気候とソーシャルアクション
Connection & Culture:コネクションとカルチャー
Experiential Storytelling:エクスペリエンシャルストーリーテリング
Game Industry:ゲーム産業
Government & Politics:政府と政治
Media & Journalism:メディアとジャーナリズム
Professional Development:プロフェッショナルスキルの開発
Sports:スポーツ
XR:XR(Xリアリティ)

Music Track
Creating & Monetizing Music:音楽の制作とマネタイズ
Future of Music:音楽の未来

Film Track
Film & TV Industry:フィルムとTV業界
Making Film & Episodics:フィルムとショートエピソード


展示会について

SXSWは、カンファレンスやフェスティバルだけでなく、様々な展示やパフォーマンスの機会を提供しています。

SXSW Trade Show
48,500名が参加するテクノロジー、フィルム、ミュージック、クリエイティブなど、様々なテーマでの出展が集まる展示会です。

Flatstock & SXSW Marketplace
American Poster Institute (API)が提供するFlatstockには、世界中のポスターアーティストの作品が展示・販売されます。またSXSW Marketplaceは企業やクリエイターたちが自分たちでデザインした服やジュエリー、雑貨などのプロダクトの販売を行なうマーケットプレイスであり、65,000平方フィート(約6000平米)の出展スペースに3日間で35,000人が訪れるSXSWを代表するイベントです。

SXSW Wellness Expo
米国で盛り上がるヘルシーリビングや予防医療をテーマにしたイベントです。 7万平方フィート(約6500平米) を超える展示面積に2日間で13,500名を超える健康意識の高い参加者が集まります。

Gaming Expo
SXSWにおけるゲームカルチャーのハブとなるGaming Expoには、展示面積が96740平方フィート(約9000平米)を超える会場に5万人を超える参加者が集まります。


企業による展示の事例
SXSWでは様々な企業が展示会に出展しますが、近年は会場周辺の飲食店、店舗、倉庫などを借りてのインストレーションが増えています。

WOW Studio by Sony

ウェアハウスをベースに「テクノロジー×クリエイティビティ」を体現するスペースを作り出したソニー。ブース内には4つのアトラクションを設け、参加者にテクノロジーを体験させる仕掛けを満載しています。

CAVE without a LIGHTは、真っ暗な洞窟の中で知らない人とドラムの演奏会を体験するアトラクション。SXSWという空間を共有する全くバックグラウンド(人種、言語、職業、趣味etc)の違う参加者達が楽しめる場を提供することが、SXSWでの成功の秘訣 のようです。

Panasonic House @SXSW

パナソニックはオースティン市内の6th Ave沿いの街の中心街にPanasonic Houseをオープン。パナソニックのスマートアプライアンスの展示に加えて、会期中に様々な新規事業アイデアプロジェクトのアクセラレータープログラムやセッションを展開しました。

パナソニックが2016年に立ち上げたGame Changer Catapult は企業や組織の枠を越え、新規事業の創出を加速させます。その活動の一環として社外のステークホルダーとのコラボレーションを進めるべく積極的に各種イベントに出展しています。SXSWには2017年2018年と連続でのPanasonic Houseを展開し、2019年は未出展となりましたが、2020年に向けてパナソニックはSXSWの主催事務局との協議を重ねており、新たなPanasonic Houseの展開が期待されています。

2020年の開催概要はこちらへ!


 イベントの公式レポートは企業の出張申請にご利用いただけます。各社フォーマットがあると思いますので、できるだけシンプルなテキストフォーマットでご提供していますので、自社フォーマットに流し込んでご利用ください。
 またイベントグローブでは、個別の海外イベント参加出張申請の資料作りも承っています。


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