イベントのオンライン化への取り組み:アドビのケース

O’Reillyがイベント事業からの撤退を発表

O’Reillyのリリース

 日本でも過去にWeb2.0などのイベントを開催したオライリーメディアが、今回のCOVID-19の影響をうけてオフラインのイベント事業からの撤退を発表した。開催の近い一部のイベントについては開催時期を調整しているようであるが、全体的な方針として、オフラインのイベントからの撤退はオライリーにとっても苦渋の決断だったと思われます。まだオンラインの取り組みは続いているようであり、将来的にはオフラインでのイベント事業のマネタイズにも取り組んで行くのではないかと思われます。

イベントオンライン化への舞台裏

 引き続き、数多くのイベントが延期・中止を余儀なくされていますが、一部のイベントはオンライン化という手法を選択しており、3〜4月のイベントを一度中止発表したオーガナイザーも、一部にはオンラインでの開催を再発表しているようです。
 技術的には確立されているオンライン配信ですが、実際には裏方的な仕事や顧客対応など様々な事案が発生しており、単純に配信するだけでは済まないのが現実です。そんななか、今年のAdobe Summitをオンライン化したアドビの取り組みについてブログが公開されています。

 今回のAdobe Summitのオンライン化は、社内のリソースやサービスを最大限活用することにより、自社サービスのプロモーションの効果も期待できることは間違いなく、ある意味プライベートショーの目的は達成されているようです。

 しかしカンファレンス専門の事業者にとってのオンラインイベントのマネタイズは、まだ具体的な事例に乏しく直近のFT Liveのような取り組みが今後の課題になると思われます。


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