イベントグローブでは会員向けに、主要な海外イベントの公式レポートサマリーを日本語で提供しています。主催者が提供する公式レポートの対訳としてご利用ください。二次利用しやすいよう、出来る限りテキストベースでシンプルにまとめていますので、社内の出張申請やレポート等にお役立てください。


MWC Los Angeles 2019:

主催:GSMA
日程:2019年10月22日〜24日
会場:ロスアンゼルス・コンベンション・センター

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概要

 CTIAとのパートナーシップで開催されるMWCロサンゼルスは、業界で最も成功しているイベントの一つ。イベントは、コンテンツ、セクター、参加者のクオリティを重視しており、それによりMWCがビジネスを推進する場として機能しています。2019年の参加者の68%がシニアレベル(2000名超のCEO含む)であり、女性が占める割合は来場者の22%、基調講演聴講者の32%となっています。
 インテリジェント・コネクティビティをテーマに、 様々な産業界にポジティブな影響をもたらす5G、AI、ビッグデータ、IoTのショーケースを提供。
カンファレンスのプログラムは、4つの大きなテーマから構成され、5G、IoT、破壊的イノベーションと没入型コンテンツについてCEO、シニアマネージメント、ソートリーダーが、これらの技術が業界に与えるインパクトとブロードバンドエコシステムにおける動向について議論しました。

 MWCロサンゼルスでは、併催イベントとしてスタートアップ向けた4YFN、Women4Tech、Youth Mobile Festival(YoMo)が開催されています。


イベントサマリー

来場者数:22,000名(内CEO 2,000名、68%がシニアレベル)
参加国/地域数:100地域(内11が2019年に初参加)
参加メディア:260(海外メディアと業界アナリストを含む)
カンファレンス参加者数:5,400名以上
カンファレンススピーカー数:380名〜
出展・協賛企業数:750社〜


参加者プロファイル

総参加者数:22,121

役職 2019年シェア 2018年シェア
Cレベル/オーナー 23% 25%
VP 14% 13%
ディレクター 30% 25%
弁護士/顧問 1% 1%
シニアレベル小計 68% 64%
マネージャ 15% 20%
コンサルタント 4% 4%
専門職 6% 6%
アナリスト 2% 2%
事務職 3% 2%
その他 2% 0%
非シニアレベル小計 32% 34%

イベント全体の参加者では、シニアレベルが68%を占めている。2018年と比較して、ディレクターレベルの増加とマネージャレベルの減少により、全体的にシニアレベルの参加を引き上げている。

※以下は登録メンバー向けとなりますので、ぜひ会員登録(無料)をお願いいたします。


参加者の多様性

2019年のMWCロサンゼルスは、電気通信およびモバイルネットワーク事業者のコミュニティからの参加者を占めてしますが、周辺の垂直産業や開発者も参加しています。代表的な業界としては、通信事業者、オペレーター、ネットワーク事業者が挙げられ、インフラストラクチャーが27%を占めています。その他の業種には、金融/銀行、サイバーセキュリティ、自動車、協会・非営利団体が含まれています。

業種別参加者

業種 シェア
テレコム、ネットワーク・インフラ事業者 27%
アプリソフトウェア開発 12%
IoT/M2M 9%
リテール/eコマース 6%
製造業 6%
クラウドサービス 5%
メディア/エンターテイメント 5%
インフォメーション/アナリティクス 4%
システムインテグレータ 4%
政府・自治体/規制機関 3%
その他 19%


参加者の興味エリアについて

MWCロサンゼルスの参加者は、さまざまなトピックに関心を示しており、ほとんどの参加者がモバイルの将来について注目。参加者からはアンケートを通じて興味のある分野のトップ3を集約。5G/IoT、人工知能(AI)、アプリ/モバイルサービス、ネットワーク技術、メディア・エンターテイメント、イノベーションなどが関心の高いトピックとして挙げられました。


国・地域別の参加者

MWCロサンゼルスの参加者は、北米を中心として世界100カ国/地域から集まっています。(編集部注)2018年と比較した場合にアジア・パシフィック地域からの参加者が3%減少しており、これはMWC上海の成長と共にアジア地域の参加者の上海開催へのシフトが想定されます

地域別参加者シェア

地域 2019年シェア 2018年シェア
北米 83% 81%
ラテンアメリカ 2% 2%
ヨーロッパ 6% 6%
中東 1% 1%
アフリカ 1% <1%
アジアパシフィック 7% 10%

参加者数上位の国

2019年シェア 2018年シェア
米国 80% 79%
中国 2% 4%
カナダ 2% 2%
イギリス 2% 2%
韓国 2% 2%
日本 1% 1%


展示会

世界中から750社以上のテクノロジー企業が、最先端の製品やサービスを展示し、参加者とのネットワークを構築しています。

地域別出展企業シェア

地域 2019年シェア 2018年シェア
北米 57% 55%
ラテンアメリカ <1% <1%
ヨーロッパ 16% 16%
中東/アフリカ <1% 2%
アジアパシフィック 25% 26%
オーストラリア <1% <1%


展示会場のハイライト

Innovation City
 GSMAのイノベーション・シティでは、イベントのテーマであるIntelligent Connectivityを意識した没入型のモバイルイノベーションを紹介しています。LivePersonやMasterCardをはじめとする主要ブランドと共に、GSMAではIoT、モバイルコネクト, 未来のネットワーク, GSMAインテリジェンス、デバイスサービス、#BetterFutureをテーマとする主要なプログラムを紹介しています。
 イノベーションシティの訪問者は、モバイル・コネクテッドの製品はサービスがどのように人々の生活、企業、政府の活動を向上させるのかを体験します。
Country Pavilions
 カントリーパビリオンの出展社は、約43%が北米以外の国からの出展となり、世界中のサービスやソリューションが紹介されています。
Showfloor Talks (5G Talks & IoT Talks)
 IoTゾーンとサウスホールに設置されたオープンシアターでは、業界のエキスパートやソートリーダー、業界団体によるプレゼンテーションが開催され、5GとIoTサービス/アプリケーションの持つ無限の可能性とそれらが “Intelligent Connectivityの時代” にもたらす世界的なインパクトについて様々な議論が展開されました。
YoMo
 MWCロサンゼルスでの第2回目となったYoMoには 14,000人以上の学生と1,000人以上の教育者を迎えて科学技術のインタラクティブな展示会を開催しました。
 3日間に渡り、YoMoは教室に幅広い教育を提供することで、生きた学習を実現します。STEAMコンテンツは、より楽しく魅力的な雰囲気の中でのディープダイブワークショップから数十種類の体験型アクティビティまで感動的なプレゼンテーションを行います。

モバイルエコシステムを代表する出展企業

主要な出展企業
アクセンチュア、Airspac Networks、Amdocs、Asocs、AWS、Bics、CBRS Alliance、Ceragon、シスコ、コグニザント、Cyan Security、DARPA、デル、Enterprise Ireland、エリクソン、フェイスブック、Fierce Wireless、Fortinet、FutureDial、Gemalto、GetWireless、gsmExchange、HCL Technologies、インフォシス、Inseego、インテル、Intracom Telecom、iQmetrix、Istanbul Chamber of Commerce、James Brehm & Associates、 JMA Wireless、Kaleyra、Kore、Kore Trade & Investment Promotion Agency、LivePerson、Mannapov、マスターカード、Mocana、Netcracker、ノキア、Nvidia、クアルコム、Romanian Pavilion、Rosenberger、Route Mobile、サムスン、ServiceNow、Sinch、スプリント、Summit Tech、ynchronoss、Telit、Ubiquia、u-blox、ベライゾン、Vinsmart、VMware、Vodafone Americas、Zipwhip他

カンファレンス

 MWCロサンゼルスのカンファレンスプログラムでは、5G、IoT、Disruptive Innovation、Immersive Contentなど、イベントの中核テーマに焦点を当てた380人のスピーカーが登壇しました。 基調セッションでは、Intel、Nokia、OpenTable、Refinery29、U.S. Cellular、Verizon、Viacom、Ericsson、Orange Groupなどの大手企業のCEOや上級幹部が登壇しました。

Meredith Attwell Baker, President & CEO, CTIA
Ajit Pai, Chairman, 連邦通信委員会/FCC
ステファン・リシャール/Stéphane Richard, Chairman, Chairman & CEO, GSMA, オレンジグループ/Orange Group
Ricky Corker, President, Customer Operations, Americas, ノキア/Nokia

カンファレンス参加者プロファイル

カンファレンスの参加者は、モバイルエコシステム全体の主要企業の幹部を代表しています。2019年には、シニア職に就いているエグゼクティブがカンファレンス参加者の73%を占めています。(イベント全体では68%がシニアレベル)

カンファレンス総参加者数:5,422名

役職 2019年シェア 2018年シェア
Cレベル/オーナー 24% 30%
VP 16% 15%
ディレクター 31% 26%
弁護士/顧問 2% 2%
シニアレベル小計 73% 73%
マネージャ 14% 14%
コンサルタント 4% 4%
専門職 5% 4%
アナリスト 2% 2%
事務職 2% 3%
その他 2% 0%
非シニアレベル小計 27% 27%

業界における多様性へのインパクト

 基調講演への女性の参加率は2018年の21%から32%に大幅に増加し、カンファレンス全体の女性の登壇者のシェアは2018年の23%から25%に増加した。MWCロサンゼルスは、モバイル業界におけるジェンダーギャップへの取り組みを成功させることに焦点を当てたWomen4Techなどのプログラムを通じて、国連のSDGs(持続可能な開発目標)のゴール5(ジェンダー平等の達成と女性のエンパワーメント)に取り組んでいます。

国・地域別のカンファレンス参加者

 カンファレンスセッションに参加したゴールドおよびVIPパスホルダーは、北米全域からの参加者が聴衆の大部分を占めていますが、国外94の国/地域からの参加者は2018年と比較して47%増加しています。

地域別カンファレンス参加者シェア

地域 2019年シェア 2018年シェア
北米 79% 75%
ラテンアメリカ 3% 2%
ヨーロッパ 6% 7%
中東 2% 1%
アフリカ <1% <1%
アジアパシフィック 10% 13%
オーストラリア <1% <1%

カンファレンス参加者数上位の国・地域

地域 2019年シェア 2018年シェア
米国 76% 72%
韓国 3% 3%
カナダ 3% 2%
日本 2% 2%
中国 2% 6%
イギリス 2% 2%
メキシコ 1% 1%
台湾 1% <1%
香港 1% 1%
ブラジル 1% 1%
スウェーデン 1% 1%

インテリジェントコネクティビティにフォーカスしたソートリーダーシップ

 携帯電話事業者のコミュニティ(12%)を中心としたモバイル業界には、最新のトレンドについての洞察を提供する優秀な個人が集まりました。 MWCロサンゼルスのカンファレンスプログラムは、エコシステムのアプリ/ソフトウェア開発、ネットワークインフラ、IoT/M2M、小売/eコマース、製造業、メディア・エンターテイメントなどの周辺業界からの参加者を集めています。

業種別カンファレンス参加者

業種 シェア
テレコム、ネットワーク・インフラ事業者 28%
アプリソフトウェア開発 10%
コンサルタント発 8%
IoT/M2M 7%
製造業 6%
リテール/eコマース 6%
政府・自治体/規制機関 5%
メディア/エンターテイメント 4%
クラウドサービス 4%
インフォメーション/アナリティクス 4%
ファイナンス 4%
その他 18%


4YFN

 MWCロサンゼルスのハイライトである4YFNは、130社以上のスタートアップ企業と出展者、スタートアップ企業への投資準備額25億ドル近い資金を保有する200人の投資家、そしてテック業界のリーダーたちが一堂に会し、新たなベンチャー企業を結びつけ、成長させ、立ち上げるためのイベントです。
  4YFNインベスターズクラブのパートナーであるExpert Dojoは、インベスターズフェスティバルの一環として、スタートアップと投資家の間で500以上のミーティングを開催しました。 さらに4YFNコミュニティクラブパートナーのSprockitは、4YFNステージにメディアとエンターテイメントのリーダーシップのフルプログラムを開催しています。
 4YFN Stage(Katrix提供)では、IndiegogoのAndy Yang CEOを迎え、テック分野のスピーカーをホストしました。2019年の4YFN Startup Awardsの最優秀スタートアップの受賞はDashmoteのイメージを強力なインサイトに変えるAI駆動のプラットフォームとなりました。

4YFN
スタートアップによるピッチ:70社〜
スタートアップ企業:130社
カンファレンス登壇者:90名〜
投資家:200社
投資準備金:40億ドル
スタートアップと投資家の1:1 Meetings:550〜


その他のプログラム

 MWCロサンゼルスでは、4YFN以外にも、モバイルエコシステムのトップ企業とのコラボレーションで様々なプログラムを開発し、参加者にラーニングの機会を提供しています。

Women4Tech

 Women4Techプログラムは、モバイル業界におけるジェンダーギャップに対処し、インクルージョンを推進するためのグローバルなプラットフォームを提供しました。 Women4Techには、Women4Techサミット、ネットワーキング・レセプション、スピードコーチング&ネットワーキングのほか、4YFNでのネットワーキング・イベントやイニシアチブが含まれており、モバイル業界の多様性を形成するトピックについて3日間に渡り分析を行っています。

Partner Programs

 パートナープログラムでは、業界のトップ企業が参加者への学ぶ機会を提供しています。イベントパートナーは、現在直面している複雑で多様なエコシステムの課題についてのビジョンを反映したアジェンダコンテンツを作成し、プレゼンターは、業界の洞察、企業のソリューション、製品の発表、デモンストレーション、ケーススタディ、パネルディスカッション、ワークショップなど、さまざまなトピックで参加者と交流し、急速に成長するモバイルエコシステムに関する貴重な知識を提供しています。

Topic Tours

 MWCロサンゼルス・トピックツアーは、参加者に向けて特定トピックに集中し、新たな洞察とネットワーク構築の機会を提供しています。 業界の専門家の案内で、参加者はモバイルエコシステムを案内され、出展企業の紹介や参加者同士のネットワーキングを実施しています。 LAでは、“5G & NFV”、“IoT”、“トランスフォーメーションAI”、“MWCツアーでのホットな話題”について4つのトピックツアーが開催されました。

DARPA Spectrum Collaboration Challenge

 国防高等研究計画局(DARPA)のスペクトラム・コラボレーション・チャレンジは、 600 人以上の参加者の前で開催されました。10 チームが 6 ラウンドの対戦を行い、人工知能を使用してスペクトラム利用を最適化するための新しい無線パラダイムを開発して採用することで、スペクトラムアクセス戦略を再考しました。賞金総額400万ドルの中、最終的に優勝したのはフロリダ大学チーム“GatorWings”で、最高賞の200万ドルを獲得しました。

NVIDIA/Deep Learning Institute

 NVIDIAキーノートは、インテリジェントコネクティビティを推進させる画期的な技術革新について最新の動向を提供しました。 イベントを通して、NVIDIA Deep Learning Instituteは、クラウド上のGPUを利用したインテリジェントなビデオ解析、信号処理、データサイエンスなどのハンズオントレーニングを提供しています。


プレスカバレージ

世界のメディアで広いリーチ

 世界中から参加する260人のメディアと業界アナリストがMWCロサンゼルス2019に出席し、ショーで行われている多くの速報をレポートしました。メディアとアナリストの代表は、国際的な放送、印刷メディア、オンライン、ビジネス、IT、テレコム、家電、ライフスタイル、日刊誌や業界のメディア、モバイルや通信業界のアナリストハウスなど、さまざまな分野にまたがっています。
 ABC、ブルームバーグ、Cheddar、CNBC、FierceWireless、フォーブス、Mashable、日経、El Universal、ウォールストリート・ジャーナルなどの一流メディアがショーの主要テーマを取り上げました。

参加メディア地域別シェア
・北米 77%
・ラテンアメリカ 7%
・ヨーロッパ 7%
・アフリカ < 1%
・アジアパシフィック 13%

プレスハイライト

“モバイル技術業界は、MWCバルセロナの扉をカリフォルニアで開いた。5 G の最新動向は、コネクティビティと共にエンターテイメント業界を巻き込んでいくだろう” 

EFE

“昨年のモバイル業界の動向を見てきた人なら、5G とミックスドリアリティ(XR)が業界最大のトピックであることはすでにご存知でしょう。なので彼らが今週のモバイル世界会議(MWC)ロサンゼルスで目立っていても不思議ではありませんね”

VentureBeat

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