ネバダ州イベント再開の第一歩へ

いよいよラスベガスが経済活動の再開を宣言

 国内ではあまり話題になっていませんが、4月中旬に米ネバダ州は6月1日から州内における経済活動の100%再開を発表しています。これによりラスベガスを中心とした州内の展示会場やホテル・IR施設の利用の制限も撤廃され6月から大規模イベントの再開が可能になります。

 ラスベガスはTrade Show News Networkにより、26年連続で全米No.1のトレードショー開催地として評価されています。2019年には660万人以上のビジネス旅行者を迎え入れ、コンベンションに参加する訪問者による支出は43,500人の雇用を直接支え、全体で114億ドル以上の経済効果を生み出しました。

 今回、州として6月からの経済活動の再開を発表していますが、ネバダ州内のカウンティ(郡)への権限移譲は進んでおりCovid-19対策の様々な条件をクリアした上で5月からの再開も可能となります。

 実際に2021年3月にはカジノを中心とした観光業は2013年3月以来最高の利益を記録しており、コンベンション関連の来訪者は220万人に及んでいます。

 今回、ラスベガスでは6月8日から10日にかけて、1年以上ぶりとなる大規模な展示会World of Concrete 2021が開催され、翌週にはWorld Education Congress(WEC)が開催されます。

 これまでも規制解除⇒感染者増⇒再規制の繰り返しはありましたが、いよいよ具体的な動きが出てきたのではないでしょうか?

 Covid-19の流行により2020年は世界的に激動な年となっていますが、新型コロナウィルスのワクチンの開発成功のニュースもあり、長いトンネルにも出口がが見えてきたと期待したいです。

 日本政府観光局(JNTO)によると、2020年の日本人出国者数(推計値)は、前年比84.2%減の317万4200人で、海外旅行市場全体としては壊滅的な状態が続いていますが、今後の経済活動の活性化のためにビジネスの移動は増えてくると思います。

 イベントグローブでも、このときのために海外イベントツアーを公開してきましたが、4月以降サイトへのアクセスは増加しており具体的な問合せも増えています。

 2021年の上期については主催者側も慎重な姿勢をとっており、早くからオンラインでの開催を発表しているケースも多いですが、6月を境にオフラインでの開催予定が増えてきています。十分な量のワクチンが流通し始めるのが、4〜6月と想定すると本格的にオフラインでのカンファレンスが活発になるのが、2021年の下期になるのではと想定しています。

ぜひ参加してみたいイベント

 今回は、イベントグローブ編集部として、ぜひ参加したいイベントをまとめてみました。

 イベントグローブは、国内で最も多くのグローバルカンファレンスの情報をキュレーションするサービスとして、主催者サイトに限らず、実際の参加者からの情報を元に世界中のB2Bイベント情報を集めています。様々な面白いイベントがありますが、編集部では日本ではまだ比較的知名度が低いながらも、英語圏での参加者の評価、コンテンツ/登壇者のラインナップを元に面白そうなイベントをリストアップしました。

編集部が注目するイベント

イノベーション・スタートアップ関連

  • Viva Technology
    パリで開催されるテクノロジーカンファレンスであり、フレンチテックを始めとした国内外のテクノロジー企業が集結します。
  • Fifteen Seconds Europe
    オーストリアで開催されるイノベーションカンファレンスとして、常に学ぶことを止めない好奇心を持った探求者にむけて、ビジネス、イノベーション、クリエイティビティなどの分野に渡り、最新のサービスや製品をシェアしています。
  • The Next Web
    FTが主催するオランダを代表するイノベーションカンファレンスとして、今後10年間のテクノロジーのトレンドを予測し議論する場を提供しています。
  • South Summit
    バルセロナで開催されるヨーロッパ最大規模のスタートアップイベントとして、1,100名を超える投資家と3,700名のスタートアップが集結しています。
  • SaaStr Annual
    SaaS提供企業やベンチャーキャピタリストのCEOクラスによるケーススタディや経験談で構成されるカンファレンスとして15000名以上のSaaS企業のファウンダーやエグゼクティブ、VCが集結します。
  • ASU GSV Summit
    アリゾナ州立大学とGSV Venturesが主催するテクノロジーと教育のイノベーションをテーマにしたサミット
  • Greentech Festival
    ベルリンで開催されるGreentech Festivalは、環境に優しい未来を見据え、革新者のグローバルなコミュニティを構築しています。持続可能な未来のために、チェンジメーカーに力を与え、革新的なグリーンテクノロジーを育成するグローバルプラットフォームです。
  • Mobility Re-Imagined America 2021
    オースティンで開催されるモビリティイノベーションカンファレンスとして、世界中の輸送業を再定義しています。
  • Plant Based World Expo Europe
    ロンドンで開催されるプラントベース食品のエコシステムにフォーカスしたカンファレンス
  • Smart City Asia
    ベトナムで開催されるスマートモビリティ、スマートシティなどのインフラに特化したサミット
  • London Tech Week
    ロンドン最大のテクノロジーカンファレンスとして国内外のテクノロジーコミュニティが集結するイベント
  • Eco Life Scandinavia
    北欧諸国で最大のサステナビリティイベントとして、ナチュラルヘルス、ビューティ、サステイナブルライフなど、より健康的でサステイナブルなライフスタイルを提案しています。
  • Leap
    サウジアラビアで開催される、テクノロジーが実現するSDGsにフォーカスしたカンファレンスです。
  • Dallas Startup Week
    ダラスで開催される、北米で10番目に大きいスタートアップ・エコシステムイベント
  • TechBBQ
    コペンハーゲンで開催される北欧を代表するスタートアップイベント

小売・リテール関連

  • Grow New York
    中小規模の消費者向け直販ビジネスに焦点を当てた北米で最も急速に成長している小売イベントとして800以上のD2Cおよびオンラインブランドが参加しています。
  • Grocery Shop
    Groceryshopは食品等を扱う小売店にフォーカスした展示会・カンファレンスとして、Shoptalkを主催するShoptalk Commerceが運営するイベントです。

食品・飲料関連

  • World Tea Expo
    北米で開催される、世界最大規模の紅茶や緑茶などティーをテーマにしたイベント
  • Imbibe Live
    ロンドンで開催されるヨーロッパを代表するアルコール飲料事業者のためのイベント
  • Seoul International Cafe Show
    東アジア最大のコーヒー消費国である韓国で開催されるカフェショーであるSeoul International Cafe Showには世界各地から生産・流通関係者に限らず、バリスタやカフェアーティストまでが集結します。
  • Triestespresso
    ヨーロッパを代表するコーヒー貿易の中心地であるトリエステで開催されるイベントです。
  • Bar Convent Brooklyn
    ニューヨークで開催される、バー事業者、ディストリビュータ、インポーターに向けてインスピレーショナルなカスタマーエクスペリエンスを構築するための機会を提供しています。

 オフラインでのリアルなイベント体験には、企業のファウンダーからCEOまで、業界を創る人々が集結し、世界の未来を語っています。これを実際に体験するには残念ながらオンラインにいたのでは、無理でしょう。

 今年こそはぜひ参加してみましょう!


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