イベント中止後に主催者がするべきことは?MWCのケース

 COVID-19の影響により多くのイベントがキャンセルが続いている現在ですが、今回2月の開催を中止したMWCを主催するGSMAからの前向きの発表がありました。特にMWCクラスのイベントになると出展社・参加者に限らず、周辺事業者や地域経済への波及も大きく、バルセロナ市だけでも4億7300万ユーロ(約570億円)の経済効果があるといわれ、MWC中止の決断は非常に大きなものだったと推測されます。

 今回Goodwill(親善、友好、善意)という表現を使っているのがポイントです。これは事業としてのサステナビリティを考えたステークホルダーの利益中心的な考え方として非常に好感を持てるものであり、短期的な損失(会場費、出展料他)にのみ注目してイベントを強行する主催者とは大きな違いがでています。

要約すると:

すべての参加者のチケットの購入代金は、100%返金

5,000ポンドまでの支払いについては、下記のオプション:
1) 2020年に支払った費用の100%を返還
または
2)2020年に支払われた費用の125%を3年間で累積的に控除
– MWC2021:65%
– MWC2022:35%
– MWC2023:25%

5,000ポンドを超える支払いについては、下記のオプション:
1) 2020年に支払われた費用の50%を返還、上限は150,000ポンド
または
2) 3年間で2020年に支払われた手数料の125%を累積的に控除
– MWC2021:65%
– MWC2022:35%
– MWC2023:25%

 英語の表現にアフターマス(aftermath〔災害や不運などの〕余波、後遺症、影響)という言葉がありますが、今回のような緊急事態にこそ、その対応に主催者の信頼性が試される機会になったと思います。